旅館たなかの温泉は裏山にある源泉から直接パイプで送られてきます。
源泉の温度は98度と非常に高いため、谷水と熱交換システムを併用し温度を下げ、掛け流しにて使用しています。
(熱交換システムで得られたエネルギーは、シャワー・カランの他、館内の暖房や駐車場の消雪などに利用しています)
白樺林の中にある温泉の道。お湯が流れてくるパイプが地面に通っています。
上記が噴き出す噴出口
裏山の源泉
申請者 | 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯85-10 旅館たなか 田中学 |
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源泉名 | 鶴の湯 |
湧出地 | 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯85-8 |
採水地 | 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯85-10 旅館たなか 貯湯槽出口(湧水加水後)における泉温 |
泉質 | 単純温泉(低張中性高温泉) |
(イ)調査及び試験者 | 株式会社神岡衛生社 辻井伸明 |
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(ロ)調査及び試験者年月日 | 平成26年9月26日 |
(ハ)泉温 | 44.8℃(気温16℃)(貯湯槽出口(湧水加水後)における分析) |
(ニ)利用量 | 400ℓ/min(自噴)(管理者からの聞き取り調査による) |
(ホ)知覚的試験 | 無色透明、微塩味、微硫黄臭、わずかに浮遊物(湯の華)を認める |
(ヘ)pH値 | 6.8(ガラス電極法) |
(ト)ラドン(Rn) | 測定せず |
(イ)試験者 | 株式会社神岡衛生社 辻井伸明 |
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(ロ)分析終了年月日 | 平成26年10月23日 |
(ハ)知覚的試験 | 無色透明、微塩味、微硫黄臭、わずかに浮遊物(湯の華)を認める。(試料採取後6時間) |
(ニ)密度 | 0.9997(20℃/4℃) |
(ホ)pH値 | 7.00(ガラス電極法) |
(ヘ)蒸発残留物 | 522mg/kg(乾燥温度110℃) |
(ト)電気伝導率 | 77.7mS/M(25℃) |
陽イオン成分 | 含有量 (mg) | 当量 (mval) | 比率 (mval%) |
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リチウムイオン | 0.8 | 0.11 | 1.54 |
ナトリウムイオン | 132.0 | 5.74 | 80.50 |
カリウムイオン | 14.6 | 0.37 | 5.25 |
マグネシウムイオン | 2.4 | 0.20 | 2.76 |
カルシウムイオン | 14.0 | 0.70 | 9.80 |
ストロンチウムイオン | 0.2 | 0.01 | 0.08 |
バリウムイオン | 0.1 | 0.001 | 0.01 |
アルミニウムイオン | 0.03 | 0.003 | 0.05 |
マンガンイオン | 0.1 | 0.000 | 0.01 |
鉄(Ⅱ)イオン | 0.03 | 0.001 | 0.02 |
陽イオン 計 | 164.2 | 7.13 | 100 |
陰イオン成分 | 含有量 (mg) | 当量 (mval) | 比率 (mval%) |
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フッ化物イオン | 0.7 | 0.04 | 0.49 |
塩化物イオン | 144.1 | 4.07 | 54.28 |
臭化物イオン | 0.4 | 0.01 | 0.07 |
硝酸イオン | 0.4 | 0.01 | 0.08 |
硫化水素イオン | 0.4 | 0.01 | 0.17 |
硫酸イオン | 42.1 | 0.88 | 11.70 |
炭酸水素イオン | 151.7 | 2.49 | 33.20 |
陰イオン 計 | 339.9 | 7.49 | 100 |
遊離成分 非解離成分 | 含有量 (mg) | 当量 (mmol) |
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メタケイ酸 | 82.8 | 1.06 |
メタホウ酸 | 13.0 | 0.30 |
メタ亜ヒ酸 | 0.01 | 0.00 |
非解離成分 計 | 95.8 | 1.36 |
溶存ガス成分 | 含有量 (mg) | 当量 (mmol) |
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遊離硫化水素 | 0.8 | 0.02 |
溶存ガス成分 計 | 0.8 | 0.02 |
※溶存物質(ガス性のものを除く)0.600g/kg
※成分総計0.601g/kg
その他微量成分 | |
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総クロム | <0.005mg/kg |
鉛 | <0.005mg/kg |
カドミウム | <0.005mg/kg |
総水銀 | <0.0005mg/kg |
分析結果による療養泉分類及び含有成分に基づく禁忌症、適応症等は、平成26年7月1日環境省自然環境局長通知(環自総発第1407012号)によれば次のとおりである。
【浴用の禁忌症】 |
●一般的禁忌症:病気の活動期(特に熱があるとき)、活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度な貧血など身体衰弱の著しい場合、少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気、消化管出血、目に見える出血があるとき、慢性の病気の急性増悪期 ●泉質別禁忌症:該当なし |
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【浴用の適応症】 |
●一般的適応症:筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、ストレスによる諸症状、病後回復期、疲労回復、健康増進 ●泉質別適応症:自律神経不安定症、不眠症、うつ状態 |
温泉の浴用は、以下の事項を守って行う必要がある。
ア. 入浴前の注意 |
(ア)食事の直前、直前及び飲酒後の入浴は避けること。酩酊状態での入浴は特に避けること。 (イ)過度の疲労時には身体を休めること。 (ウ)運動後30分程度の間は身体を休めること。 (エ)高齢者、子供及び身体の不自由な人は、1人での入浴は避けることが望ましい。 (オ)浴槽に入る前に、手足から掛け湯をして温度に慣らすとともに、身体を洗い流すこと。 (カ)入浴時、特に起床直後の入浴時などは脱水症状等にならないように、あらかじめコップ一杯程度の水分を補給しておくこと。 |
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イ. 入浴方法 |
(ア)入浴温度 高齢者、高血圧症若しくは心臓病の人又は脳卒中を経験した人は、42℃以上の高温浴は避けること。 (イ)入浴形態 心肺機能の低下している人は、全身浴よりも半身浴又は部分浴が望ましい。 (ウ)入浴回数 入浴開始後数日間は、1日あたり1~2回とし、慣れてきたら2~3回まで増やしてもよい。 (エ)入浴時間 入浴温度より異なるが、1回当たり、初めは3~10分程度とし、慣れてきたら15~20分程度まで延長してもよい。 |
ウ. 入浴中の注意 |
(ア)運動浴を除き、一般に手足を軽く動かす程度にして静かに入浴すること。 (イ)浴槽から出る時は、立ちくらみを起こさないようにゆっくり出ること。 (ウ)めまいが生じ、又は気分が不良となった時は、近くの人に助けを求めつつ、浴槽から頭を低い位置に保ってゆっくり出て、横になって回復を待つこと。 |
エ. 入浴後の注意 |
(ア)身体に付着した温泉成分を温水で洗い流さず、タオルで水分を拭き取り、着衣の上、保温及び30分程度安静を心がけること。 (ただし、肌の弱い人は、刺激の強い泉質(例えば酸性泉や硫黄泉等)や必要に応じて塩素消毒等が行われている場合には、温泉成分等を温水で洗い流した方がよい。) (イ)脱水症状等を避けるため、コップ一杯の水分を補給すること。 |
オ. 湯あたり |
温泉療養開始後おおむね3日~1週間前後に、気分不快、不眠若しくは消化器症状等の湯あたり症状又は皮膚炎などが現れることがある。 このような状態が現れている間は、入浴を中止するか、又は回数を減らし、このような状態からの回復を待つこと。 |
カ. その他 | 浴槽水の清潔を保つため、浴槽にタオルは入れないこと。 |
※源泉が高温であるため、入浴に適した温度(42~44℃)にするために水を加えております。